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writer : ac

【海外発!Breaking News】「2時間で食道に穴」のコイン型電池、5週間後に摘出も助かった1歳児(米)

それまでの症状を聞いてすぐにレントゲン検査を実施、食道に異物があることが判明した。

医師はこの時、コイン(硬貨)や洋服のボタンなどの誤飲がなかったかどうか質問をしてきたそうだが、エリカさんには全く覚えがなく、ルーク君はそのままより設備が整った病院へと緊急搬送された。

レントゲンで判明した誤飲(画像は『FOX 11 2023年2月8日付「Too much in toddler's x-ray: Battery found lodged in his esophagus for weeks」(Erica McMillan)』のスクリーンショット)

エリカさんは当時のことを「病院の医師らは困惑していたわ。『もしコイン型電池を誤飲していたとしたら、2時間で食道粘膜の損傷が始まる。異物が電池だということはあり得ない…』と頭を抱えていたの」と回顧、医師から次のように告げられて衝撃を受けたという。

「胸に銀色の異物がある。ただ摘出には危険が伴う。翌日、チームを作り緊急手術を行う。手術は4時間を要するが、万が一のことも覚悟しておくように。」

ルーク君の食道に5週間も留まっていたコイン型電池(画像は『GoFundMe 2023年1月19日付「Help Luke Eat again」』のスクリーンショット)

ところが手術が始まって1時間後、1人の医師がやって来てこう言ったという。

「ルーク君の食道の中にコイン型リチウム電池を発見しました。電池を包んでいた絶縁テープが、彼の命を救った可能性が高いです。」

電池に巻かれていた絶縁テープ(画像は『GoFundMe 2023年1月19日付「Help Luke Eat again」』のスクリーンショット)

こうして命の危機を乗り越えたルーク君。しかしエリカさんがほっとしたのも束の間、悪夢は続いた。

ルーク君の食道の粘膜の一部はかなりの損傷を受けており、固形物を飲み込むことができないほど狭くなっていた。そのため食道を広げる手術を6か月間に6度受けたものの上手くいかず、エリカさんは手術方法が違うユタ州ソルトレイクシティの小児病院に助けを求めた。

損傷を受けた食道(画像は『GoFundMe 2023年1月19日付「Help Luke Eat again」』のスクリーンショット)

そしてこの治療が成功し、ルーク君は食道の一部を切除し再建するという大掛かりな手術をせずに順調に回復、エリカさんは「ルークは6か月ぶりにバナナを食べることができたのよ!」と嬉しそうに述べている。ただユタ州の病院は保険診療が受けられず、現在クラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付を求めているという。

なおエリカさんは5人の男の子を育てており、電池類は常に、子供たちの手の届かないところに置いていたという。この一件後、家の中にあるおもちゃなどのコイン型(またはボタン型)電池を全て取り出したそうで、「私たちの身の回りにはこういった電池がたくさん使われている。でもそれらがいかに危険であるか、多くの人に知ってもらいたいの」と注意喚起した。

5人兄弟と賑やかな一家(画像は『GoFundMe 2023年1月19日付「Help Luke Eat again」』のスクリーンショット)

ちなみに2年前のクリスマスイブにはスコットランドで、1歳男児がボタン電池を誤飲し、心臓にまで穴が開き死亡した。腹部を触ると音が出るサルのおもちゃに使われていた電池だったという。

画像は『GoFundMe 2023年1月19日付「Help Luke Eat again」』『FOX 11 2023年2月8日付「Too much in toddler’s x-ray: Battery found lodged in his esophagus for weeks」(Erica McMillan)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

両親と一緒のルーク君(画像は『GoFundMe 2023年1月19日付「Help Luke Eat again」』のスクリーンショット)

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