フェアリー・ゴッドマザーを演じた。ビリーは当時、男性がこの役を演じることについて「魔法にはジェンダーがない。だからジェンダーレス、ジェンダーフリーなものにした」と語っていた。
ビリーはこれまでにも性別にとらわれない、自由なファッションで多くのイベントに出演している。
そんなビリーが「ゴールデン・グローブ賞」授賞式のレッドカーペットで、ジェンダーレスな衣装を纏って登場したのである。このドレスは、2019年2月に開催した「第91回アカデミー賞授賞式」のレッドカーペットで大きな注目を集めた、アイコニックなドレスを再現したものだ。
当時ビリーが纏ったのは、米ファッションデザイナー、クリスチャン・シリアノ(Christian Siriano)による、ベルベット生地のボレロジャケットにボールガウンドレスを合わせた黒いタキシードドレスだった。
そして今回のレッドカーペットで着た衣装も、クリスチャンによるカスタムメイドの衣装だ。鮮やかなピンクのタキシードドレスは、4年前に着たものを彷彿させる。ドレスの裾からは、クリスタルが煌めくプラットフォームブーツ(厚底ブーツ)がのぞいていた。
ビリーが自身のInstagramでレッドカーペットでの写真を公開すると、フォロワーからは「気絶するほど美しい!」「なんて素晴らしいドレス!」「このタキシードドレスは、本当にアイコニックだわ」「豪華なドレスを着る姿は、とても素敵よ」と称賛コメントで埋め尽くされた。
ジェンダーレスな装いでファッションアイコンとしても注目を浴びるビリーだが、2021年10月に米誌『People』のインタビューに応じた際「僕はドラァグクイーンじゃない」と言い、ジェンダーレスな衣装を着る理由について次のように説明していた。
「ドラァグクイーンを馬鹿にしているんじゃない。彼らが大好きだ。でも僕はシスジェンダー(性自認)のゲイだけど、女性的な遊びも選択するようにしている。僕の服は、ノンバイナリー(男女どちらにもあてはまらないセクシュアリティ)でありながら流動的、つまりその時々によって変化するシルエットなんだ。だから(ドラァグクイーンとは)違うんだよ。」
画像は『Billy Porter 2023年1月11日付Instagram「It was a beautiful night at the 80th Annual @goldenglobes」、2023年1月10日付Instagram「She’s heeerrrrre!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)