9つ子について「子どもたち全員それぞれに個性がありますね。大人しい子もいれば、うるさくてよく泣く子もいます。みんな全然違うのは、当然といえば当然なんですが」と話しており、子どもたちの世話は「とても忙しいですが、何とかやっていますよ。親戚も助けてくれていますから」と明かした。
さらにアービーさんは「妻と9つ子を保護し治療するために、マリ共和国はあらゆる手段を尽くしてくれました。子育ては楽ではありませんが、子どもたちは美しいし心が安らぎますから」と述べ、マリ政府の援助に感謝していた。
シセさんと9つ子たちはマリに帰国するまでの間、アイン・ボルジャ診療所のオーナーが所有するマンションに住んでいた。このマンションには看護師もいて、子どもたちの世話を手伝ってくれたという。
1歳7か月になり、やっと帰国できた9つ子。夫妻は今後、長女ソウダちゃん(Souda、4)を含めて10人の子どもを育てていくことになる。
アービーさんは今回の帰国について「とっても幸せです。到着した私たちをマリの皆さんが喜んで迎えてくれました。このような祝福をくださった神様は、子どもたちを育てる大変な道のりでもきっと私たちを助けて下さるでしょう」と語り、またマリ国内ですでに赤ちゃんたちが大人気であることについて、「家族、友人、故郷の村、国中の誰もが自分の目で赤ちゃんたちを見たいと思ってくれているんです」とも述べた。
また9つ子の帰国を受け、マリのディエミナトゥ・サンガレ保健大臣(Diéminatou Sangaré)は「医療や住宅、食料などのニーズにも万全を期しています。彼らは、マリ政府の全面的な支援を受けるでしょう」と述べており、子どもたちは今後も国からのサポートを受けていくようだ。
サンガレ保健大臣が帰国した9つ子の写真をFacebookに投稿すると、「両親と子どもたちが長生きしますように」、「国がサポートをすることに決めたのは、素晴らしいこと」、「本当に美しい子どもたち」といった祝福の声が多数寄せられている。
9つ子の成長は、両親だけでなくマリの国民、そして世界中の人々に見守られていくことだろう。
画像は『Diéminatou Sangaré 2022年12月13日付Facebook「Alhamdoulilah les nonuplés sont bien arrivés à Bamako très tôt ce matin」』『BBC News Afrique 2022年12月14日付「Nonuplés du Mali : les bébés sont de retour au pays」、2022年5月4日付「Mali nonuplés : en parfaite santé pour leur premier anniversaire – le père」』『Guinness World Records 2022年12月19日付「Mali nonuplets happy at home: “They really like cuddles to sleep”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)