2021年2月23日に1000ポンドを振り込んだという。
それから数日後、ルイーズから「エコー検査の予約をしたので一緒に赤ちゃんを見に行きましょう」と連絡を受けたスーザンさん。しかし検査当日になってルイーズの娘が新型コロナウイルスに感染したという理由でキャンセルされ、検査は3月に延期となった。
そんなある日、スーザンさんのもとにルイーズの妹を名乗る女性から「ルイーズが病院に運ばれた」と連絡が入った。そしてスーザンさんが「グラスゴー王立病院(Glasgow Royal Infirmary)」に問い合わせたところルイーズの受診履歴は確認されず、その地域にある他の病院も受診していないことが明らかになった。
ルイーズはその後、バスルームの床の出血痕の写真を「心が痛い」とメッセージを添えてスーザンさんに送り、流産したかのように見せかけたが、その間にスーザンさんはルイーズの妹に連絡を取り「双子を妊娠したと偽り、代理出産するふりをしたんですね」と告げると、その15分後にはルイーズから1000ポンドが振り込まれたという。
ルイーズはその後、警察署に出頭し自白した。
ルイーズの弁護人であるグラハム・ブライソン氏(Graham Bryson)は、法廷で彼女に代わってケネディ夫妻に謝罪しこのように述べた。
「これは詐欺や不正行為として始まったものではありません。最初の妊娠検査は偽陽性だったのです。しかし2021年1月中旬、妊娠していないことが分かった彼女はなんとかごまかそうとして、より事態を悪化させてしまったのです。その時点でケネディ夫妻と友好関係を築いていた彼女は『妊娠していない事実をスーザンさんにどう伝えたらいいか分からなかった』と言っていました。彼女は深く反省しているのです。」
この主張を受け、ケビン・マッキャロン裁判官(Kevin McCarron)はルイーズに対し4か月間の夜間外出禁止令を命じた。そして12か月間保護観察下に置くとしてこのように述べた。
「あなたの行動がケネディ夫妻に与えた影響は想像を絶するものです。意図的に嘘をつき続け、騙していたその行動は懲役刑に値しますが、あなたの2人の子供への影響を考慮し保留にすることとします。」
なおこの判決について、世間からは「なんてふざけた判決」「以前、10万ポンドを騙し取った女が10か月の服役で釈放されたこともあったけど、働くことが無駄に思える」「女の犯人にはなぜこんなに甘いんだ。これが男だったらもっと厳しい判決が下されたに違いない」などの声があがっている。
画像は『Daily Record 2022年11月23日付「Surrogacy scammer who faked pregnancy to con couple out £10k walks free from court」(Image: Spindrift)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)