今月17日の「世界早産児デー」を目前に、オーストラリアで早産の上に自分の身体の2倍もある大きな腫瘍を抱えて生まれてきた新生児に関心が集まっている。新生児の出産の対応をした病院では「今までの中で過去最大の大きさの腫瘍だった」と明かしている。『9News』『News.com.au』などが伝えている。
豪クイーンズランド州ブリスベンの産婦人科病院「メーター・マザーズ病院」で、今年8月に早産で生まれたセイラー・トムソンちゃん(Saylor Thomson)について、同病院がウェブサイトで紹介したところ、、多くの関心が集まった。セイラーちゃんは出産予定日より3か月も早く生まれ、体重が僅か1025グラムしかない上に、自分の身体の2倍もある大きな腫瘍を抱えて生まれてきたのだった。
セイラーちゃんの腫瘍は母親のレイチェルさん(Rachel)が妊娠20週目に受けた検査で発覚し、レイチェルさんは医師から「セイラーちゃんの生存率は僅か25~40パーセント程度」と言われたそうだ。この腫瘍は、4万人に1人の割合で胎児の尾骨のあたりに発症する「仙尾部奇形腫」と呼ばれる腫瘍という。
仙尾部奇形腫は腫瘍内に血管が通っており、心臓に血液が一気に送られることで死に至るそうだ。当時医師から「早産に加えて腫瘍があるためセイラーちゃんが助かる見込みはない」と言われたレイチェルさんはその場で狂ったように泣いてしまったという。
そして出産当日、