エンタがビタミン

writer : sekihara

【エンタがビタミン♪】<THE ALFEEインタビュー・前編>新曲は両極端な2曲推し! “ディスタンス”を「意識しましたね」

今年結成49年となるTHE ALFEE(桜井賢・坂崎幸之助・高見沢俊彦)が10月5日に71枚目のシングル『星空のCeremony / Circle of Seasons』をリリースした。同作は彼らの幅広い音楽性の中でもハードロックとフォークロックという全く違うタイプの2曲を収めたダブルAサイドシングルだ。曲を作った高見沢はあえて代表曲『星空のディスタンス』を意識したという。テックインサイトが3人に話を聞いた。

■今回ダブルAサイドシングルにしたワケ
―新曲の『星空のCeremony』はハードロック、『Circle of Seasons』はアコースティックな楽曲ですね。2曲ともTHE ALFEEならではの良さがギュッと詰まっていますが、今回ダブルAサイドシングルにしたのは、どのような思いからですか?
高見沢俊彦:今回のように性格の全く違うものが出来上がると、どちらもアルフィーだから判断が難しいんですよ。だったらダブルAサイドシングルでいいのでは?…という案が浮かんで2曲推しにしちゃったんです。カップリングというとどうしても表題曲でないだけに一段下がったみたいな感じになってしまうのが、ちょっとかわいそうだなと思って…。
坂崎幸之助:昔で言うとB面だもんね。
高見沢:ハードなものとアコースティックなもの、ギターもエレキとアコースティックで全く違うものですが、対照的な2曲を同じバンドで表現するのは面白いんじゃないかなと思いました。
桜井賢:最初に聞いたときには「なんて両極端な楽曲なんだろう」と思いましたね(笑)。
坂崎:『Circle of Seasons』は、僕らの大元にあるサウンドやテクニックを取り入れていますが、シングルとしてこういうのは初めてかな。全編三声のコーラスなのでそこは新鮮な感じがしますよね。もう一曲の『星空のCeremony』は王道ですから。王道のラブソングでメロディアスなハードロックでアルフィーらしいと皆さんに思ってもらえると思います。

『星空のCeremony / Circle of Seasons』通常盤ジャケット

■『星空のCeremony』はTHE ALFEEのひとつの真骨頂
―ではまずその王道という『星空のCeremony』ですが、ズバリ聴きどころを教えてください。
高見沢:アルフィーのハードロック的な要素を持った曲で、桜井の艶のあるボーカルと僕らの真骨頂でもあるコーラスが印象的な楽曲でしょうね。

―イントロからTHE ALFEEらしさ全開ですね。
高見沢:イントロは長いけど、それが僕らしさですからね(笑)。いつもステージを想定して作っていますが、これもコンサート映えする楽曲だと思いますよ。

『星空のCeremony / Circle of Seasons』初回限定盤Aジャケット

■『星空のディスタンス』を意識して
―実はタイトルを聞いて驚いたのですが、『星空のディスタンス』と同じ「星空の」という言葉が使われていますね。意識したのでしょうか?
高見沢:ほんのちょっと意識しました。コロナ禍において「ディスタンス」という言葉が(『星空のディスタンス』発売時の)’84年のときより世の中に浸透しましたからね。この2年間ツアーができませんでしたが、ディスタンス・ブームで結構テレビでこの曲を歌ってきましたから、あえて意識的に「星空の」というワードを入れた次第です。

■遠距離恋愛を応援しているというメッセージも
―この2曲は内容でも共通点がありますね。
高見沢:遠距離恋愛ということで考えると、『星空のディスタンス』との共通点はたくさんあります。ただ(新曲が)’84年の曲と違うのは、この2年間は会いたくてもステイホームでしたから。県をまたいでの移動は自粛と言われていましたから、恋人同士には辛い時期だったんじゃないかなと僕は思うんです。新曲では(歌詞の内容は)別れるか別れないかちょっと曖昧なんですが、離れていても愛は残っているという部分では、たとえ別れたとしても、それぞれに新たな出会いや未来が待っているのではないかと思います。
坂崎:遠距離恋愛というのは経験したことがないもんね。ちょっと想像がなかなかつかないけど。
桜井:会社勤めの方などは転勤や異動があって、経験された方も結構いるんじゃないですか?
坂崎:このコロナ禍で会えなくて別れちゃった人も多いという話を聞くし、逆にこれを機に結婚したりね。恋愛事情がコロナ禍によってちょっと変わってきたのかなというのを感じましたね。

『星空のCeremony』でメインボーカルの桜井賢

■メインボーカルのレコーディングで秘訣は?
―ところでメインボーカルは最初から桜井さんと決めて作られたのですか?

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