人々から寄せられた犬の写真を専門家が外見、表情、態度や生い立ちなどから多角的に採点し、10点満点で格付けするオンライン・プロジェクト“WeRateDogs”が「幸せな気持ちになれる」「頬が緩んじゃう」と人気を呼んでいる。見た人がつい笑顔になる愉快な犬たちは10点中、はたして何点獲得できたのか。いくつかの例をご紹介したい。
930万人超のフォロワーを抱える人気Twitterアカウント“WeRateDogs”は2015年11月、米ノースカロライナ州のキャンベラ大学にてゴルフを学んでいたマット・ネルソンさん(Matt Nelson)によって開設された。
「Twitter内のコンテンツを少しでも明るいものにしたい」と開設された“WeRateDogs”だが、ある晩のことマットさんが夕食を共にしていた友人の子犬の写真を投稿したことで転機を迎える。
マットさんが投稿した子犬を見た人たちから「私の犬も紹介して欲しい」と数百件のメッセージが寄せられたほか、たった一晩で1000人以上のフォロワーが増えていたのだ。
「愛犬の写真や犬に関連するコンテンツを投稿するたびに、他のコンテンツよりはるかに良い結果が得られる」「それはインターネットが私と同じように犬を愛しているということを示していました」と結果に手ごたえを感じたマットさんは、“WeRateDogs”での活動をより本格化させていった。
“WeRateDogs”ではファンやフォロワーから寄せられた犬の写真にマットさんが紹介文を付けて、その外見や犬の性格、背後にあるストーリー性などから10点満点で採点を行う。
マットさんのユーモア溢れる紹介文と可愛い犬たちの写真は瞬く間にTwitter上で話題を呼び、“WeRateDogs”のフォロワー数は開設から1週間後、マットさん自身のアカウントのフォロワー数約1万人を軽く超えていったのだ。
マットさんは当時のことについて「限られた文字数(投稿は140文字までと制限があった頃)で人々を笑わせようとすることに夢中になった」と語っている。
その後、学業と仕事、アカウントの運営と多忙な日々に限界を感じたマットさんは大学を中退し、法律事務所の役員だった父親の助けを経て“WeRateDogs”を本格的にビジネスとして成功させた。
“WeRateDogs”では助けを必要とする犬のための資金集めにも力を入れており、