ファスナーを閉めたりといった簡単な動作が難しくなってしまったそうで、「今では床に落ちたものをつま先で拾うようになりました。お金を落とした時、お札は拾うことができますが小銭は拾えないのでそのままにしています。それに車のハンドルを握ることもできなくなったので運転もやめました」と続けた。
現在は4~5年に一度のペースでネイルサロンに通ったり、孫娘にネイルアートを施してもらうこともあるというダイアナさん。施術の際には木工用具を用いて爪を整え、鮮やかな模様やデザインで指先を彩るために15~20本ほどのマニキュアを使用するそうだ。
そんなダイアナさんはギネス世界記録に認定された心境をこのように語っている。
「爪を伸ばしている時にいつも思い出すのはラティーシャのことです。娘を亡くして以来、私は人々に『人の苦労を知らずにその人を判断してはいけない』と言うようになりました。最後にネイルをしてくれたのはラティーシャでしたから。今回ギネス世界記録に認定されたことは、きっと彼女も誇りに思ってくれているでしょう。」
また「ギネス世界記録(Guinness World Records)」の編集長であるクレイグ・グレンデイ氏(Craig Glenday)は、ダイアナさんが達成した偉業について次のように述べた。
「彼女の記録にまつわるストーリーは魅力的であり、人の心を打つものがあります。ダイアナさんにとって家族はすべてです。そしてこんなにも長く爪を伸ばすためのサポートを受けられることは本当に素晴らしいことです。私たちは娘さんが遺したものを守り続けるダイアナさんの姿に深い感銘を受けました。」
画像は『Guinness World Records 2022年8月2日付「US woman with 42-foot fingernails breaks record for longest ever」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)