犬は優しくしてくれた人のことを長い間忘れないと言われる。アメリカで先月末、高速道路をさまよっているところを保護された犬は、自分を救助してくれた女性と再会しその胸に飛び込んだ。心温まるニュースを『The Dodo』などが伝えた。
アメリカに住むエヴィ・ベンソンさん(Evie Benson)は先月末、母レスリーさん(Leslie)の運転で高速道路を走行中、前方の車数台が小さな茶色の物体を避けながら進んでいくことに気が付いた。
その物体に近づくにつれ、親子はそれが犬だと確信、18輪の大型トラックが犬の直前にまで迫っているのを見て「ああ、轢かれてしまう!」と恐怖で震えたという。
「私はその瞬間、もうだめかと思って目を閉じたの。でも犬は轢かれる直前にその場から移動したのよ」と当時を振り返るエヴィさん。「このままでは轢かれるのも時間の問題だ」と思ったエヴィさんは次の瞬間、思い切った行動に出た。
なんとエヴィさん、動いている車から飛び降りると震える犬を素早く抱え、再び車に飛び乗った。
エヴィさんは「火事場の馬鹿力とはああいうことを言うのでしょうね」と興奮気味に語ると、その犬について次のように明かした。
「犬はオスで、ガリガリに痩せていて汚れていたわ。でもそんな状態でもずっと尻尾を振っていたの。」
「私は車の中で、その犬がそれまでどんな苦難に耐えてきたのか、ひとりぼっちでどんなに怖かったか…。そんなことを考えて胸が張り裂けそうだった。ただその犬は安心したのか、しばらくすると私の腕の中で眠りに落ちたの。」
エヴィさんは膝の上で眠る犬を見て涙が溢れてきたそうで、