安心したスタッフらは早速ナマケモノの親子を再開させる準備に取りかかった。JRCでは数年前にもナマケモノの親子がはぐれてしまうケースを経験しており、今回はその経験からナマケモノの赤ちゃんの鳴き声を録音して再生し、木の高い場所にいる母親を地面の近くまで呼び寄せることにした。
するとナマケモノの赤ちゃんの鳴き声を聞いた母親は、ゆっくりと木を下りてきた。そして赤ちゃんを直接手渡せるほどの距離まで下りてくると、スタッフは赤ちゃんをそっと母親の方へ差し出した。当時の様子が動画に収められており、スタッフが差し出した赤ちゃんの姿を見た母親はすぐに我が子であると認識できたようで、片腕を伸ばして赤ちゃんを受け取ると再会を喜ぶかのように我が子を強くハグしていた。
この動画がJRCのFacebookに公開されると、今月4日の時点で2700万回を超える再生回数を記録し、コメント欄には「なんて素敵な瞬間」「見ていて涙が出てくる」「母親の表情が全てを物語っているよ」「ナマケモノは本当に素晴らしい動物だ」「ナマケモノ親子が再会できて本当に良かった」などといった声が相次いだ。
無事にナマケモノ親子を再会させることができたスタッフらも「動物の親子を再会させる瞬間は、いつも私たちの心を和ませてくれますね」と喜んでいた。
画像は『Jaguar Rescue Center 2022年5月14日付Facebook「We are happy to announce that we were able to reunite this mother and baby 3-fingered sloths(Bradypus variegatus).」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)