トムさんはプールからゼェイビヤー君を引き上げ心肺蘇生法(CPR)を行った。
約15年前にライフガードだったというトムさんは、当時のことを次のように述べている。
「とにかくできるだけ早く引き上げてCPRを行ったんだ。ゼェイビヤー君の体は真っ青で反応もなかったけど、しばらくすると咳をしながら水を吐き出してね。それを見て『これは良いサインだぞ』と思ったよ。」
こうしてゼェイビヤー君は救急隊が到着する前に息を吹き返し、先月26日に地元警察が行った会見にアレクシスさんと一緒に元気な姿を見せている。またその日はトムさんとマドックス君も呼ばれ、素早く的確な判断と行動に対し感謝状が贈られた。
なおトムさんは、セェイビヤー君に3分近くCPRを行っていたそうで、「自分ではそんなに長くCPRをしていたなんて全く認識していなかった」と語るも、地元警察のスポークスマンは「プールで溺れる事故の場合、我々が到着するまでに亡くなってしまうケースもある。マドックス君の機転とトムさんが決して諦めなかったことがゼェイビヤー君の命を救ったのだ」と述べ、親子を称賛した。
一方でアレクシスさんは「あの日、息子がいないことに気付いたのはサイレンの音が聞こえてからで、外に目をやるとゼェイビヤーの姿が見えました。私は息子が動かないのを見て死んでしまったかと思い、泣き叫びパニックに陥りました」と涙ながらに語り、「もしトムさんがいなかったら、息子は生きていなかったでしょうね。事故後は家のドアに警報アラームを取り付けました」と続け、ウェスターハウスさん親子に改めて感謝した。
ちなみにトルコでは昨年7月、8歳男児がプールで溺れ助けを求めていたものの誰も気づかず、搬送された病院で死亡した。男児は泳ぐことができず、両親はプールサイドに設置された椅子で日光浴をしていたという。
画像は『ABC7 New York 2022年5月30日付「Father, 12-year-old son rescue 4-year-old boy with autism who jumped into pool」』『Lawrence Kansas Police Department 2022年5月27日付Facebook「We responded to a drowning call at a local apartment complex」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)