海外発!Breaking News

writer : hanako

【海外発!Breaking News】10年前から爪にあった線が皮膚がんと判明した女性「心配な人は皮膚科医に診てもらって」(米)

2021年の『アメリカ国立生物工学情報センター』に掲載された論文によると、全世界のメラノーマ症例の0.07~3.5%を占めるにすぎない。また60歳代の女性と70歳代の男性が最も多く罹患することから、最初に診察した皮膚科医はマリアさんがこのタイプのがんに当てはまるとは考えなかったようだ。

それから8年間、マリアさんの爪には特に目立つ変化は見られず、時間が経つにつれて線の存在も気にならなくなったそうだ。

しかし2021年秋、爪の下にできたメラノーマの症例写真を見た友人から詳しい検査を受けるよう促された。そして今年の1月19日に生体検査を受けた結果、それがメラノーマだったことが確認されたのだ。

「医師からメラノーマだと告げられた時には、心臓が飛び出るかと思いました。でも初期段階で、このタイミングで検査を受けたのは幸運だったと言われました。その数週間後にはがん専門医の診察を受けて、どこにも転移していないステージ0であることが分かりました。このがんがステージ1になるまで10年~13年かかることもあるそうですが、ステージ1になると非常に侵攻性が高くなるとのことでした。」

そう明かしたマリアさんは3月11日、メリーランド州ボルチモアにある「ジョンズ・ホプキンス病院(The Johns Hopkins Hospital)」で爪の皮下組織である爪床とその周りの骨や腱を切除する手術を受けた。

その後の検査でもメラノーマの転移は確認されず、親指の切断などその先の治療は必要ないと判断され、3月25日に皮膚移植手術が行われた。

「もう私の親指にはがんはないはずです。でも今後5年間は再発のリスクが高いため、2年間は3か月に一度、残りの3年間は半年に一度のペースで診察を受けなければなりません。結果的には手遅れになることもなく、私はとても幸運だと思います。」

そのように語ったマリアさんは現在、メラノーマの早期発見がいかに大切かを伝えるため自らの経験をTikTokでシェアし、次のように述べている。

「私の投稿を見て皮膚科を予約したというコメントも多数寄せられていて、早期発見の大切さに注目が集まっていることを嬉しく思います。ポジティブで励みになるようなコメントばかりですが、不安になった人もいるでしょう。私のように爪床を切除した人や、早期発見ができずに指や足の指を失った人たちからのコメントも届いています。爪に縞模様があって心配だという人は皮膚科医に診てもらってください。中には診察を受けるのが怖いという人もいますが、早期発見できれば治せる病気ですから。私は検査を勧めてくれた友人にとても感謝しています。私と同じような爪の人と出会った時には、皮膚科で診察を受けるよう勧めてほしいです。」

画像は『Maria 2022年3月16日付TikTok「I wish I were joking lol but i have some awesome photos」』『iNvrFoundWaldo 2022年3月17日付Twitter「GRAPHIC」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

メラノーマの切除手術を受けたマリアさんの手(画像は『iNvrFoundWaldo 2022年3月17日付Twitter「GRAPHIC」』のスクリーンショット)

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