エンタがビタミン

writer : sekihara

【エンタがビタミン♪】<高橋優インタビュー>新曲は頑張る人々への応援歌 「ライブで観客も声を出せる日が必ずくる」とのメッセージも

シンガーソングライターの高橋優(38)が、新曲『HIGH FIVE』を2月25日に配信リリースした。侍ジャパンのドキュメンタリー番組のために書き下ろしたこの楽曲についてテックインサイトが高橋に話を聞いた。さらに2月に開催した東京・日本武道館での2日間の弾き語りライブを高橋が振り返った。ただ一人でステージに立った高橋だが、意外にも全く緊張しなかったのだという。

デジタルシングル『HIGH FIVE』は、2021年12月に放送されたドキュメンタリー番組『侍たちの栄光~野球日本代表 金メダルへの8か月~』(NHK BS1)のテーマソングとして高橋優が書き下ろした楽曲だ。昨夏に日本中を沸かせた「2020東京五輪」で侍ジャパンが見事金メダルに輝いたことは記憶に新しい。

■野球だけでなく自分たちの日常に通じる部分を新曲に
―新曲はどのような思いで作られましたか?
高橋優:ドキュメントの映像を拝見してから曲を書いたのですが、それを観てもオリンピックの試合を観ても、金メダルを獲るまでの過程や足跡、紆余曲折を感じる部分がありました。その部分というのはもしかしたら野球の範囲を超えて、何かに向けて頑張るということでは僕らの日常生活にまで通じる部分があるのかなと感じて、何かに向かう方々への応援、何かそこに華を添えられるものを探すというニュアンスで曲を書き始めました。

―特にこだわったのはどの部分ですか?
高橋:やっぱり歌詞とメロディの構成ですね。できるだけとグッとくる部分が盛り上がるようにサビの構成を2つにしたんですね。サビの中でも“始まりの部分”と“盛り上がる部分”とにパートを分けて、そのセクションごとに歌詞も歌っているニュアンスを変えることにこだわったので、もし機会があれば歌詞に注目しながら、メロディも聞いていただけたら嬉しいです。

■シンガロングで「一人ではない感じを出したかった」
―この曲で何か新しい試みはありましたか?
高橋:新しい試みとしてトライしたのは、「オオオーオオー」のみんなでの掛け声、シンガロングですね。曲の始まりと間奏にシンガロングが入っていますが、ああいうふうに始まるシングルは今までありませんでした。どちらかというと高橋優は一人で立っている、一人でステージで歌っているというニュアンスを自分の中で思っていましたが、この曲に関しては一人ではない感じを出したかったんです。(人との)繋がりの中でこの曲ができていることや、この曲が歌われるときには多分一人じゃなくていろんな人がそこにいるイメージを強調する意味でもシンガロングを入れました。デビュー12年目に入る中でそういう余裕が出てきたというか、いろんな人たちを感じられる音を作ってもいいのかなと新しい試みになっています。

―このシンガロングは壮大で感動的な印象を受けます。コロナ禍が終了したら、ライブでみんなで歌いたいですね。
高橋:そうですね。そこはイメージしましたね。時代に抗うじゃないですけど、「いつかお客さんも声を出せる日が必ずやってくるよ」というメッセージにもなればいいなと思っています。

高橋優『HIGH FIVE』ジャケット

■野球との不思議な巡り合わせ
―今回だけでなくこれまでも高橋さんは野球関連の番組に曲を何度か書いていらっしゃいますね。野球関連のオファーが続くのはなぜでしょうか。

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