ドッグトレーナーの飼い主の指示に従い、心肺蘇生法を行う犬の動画が話題を呼んでいる。救急バッグを持って床に倒れるダミー人形のもとに駆けつけた犬は、飼い主の合図で胸部を強く圧迫し、口元に鼻を近づけて呼吸を確認するなど一連の行動を完璧にこなして見せた。過去に生死を彷徨うほどの感染症にかかりながらも、それを乗り越えて素晴らしい才能を身につけた犬について『The Mirror』などが伝えている。
スコットランド北東部アバディーン在住のエミリー・アンダーソンさん(Emily Anderson、30)は、コッカースパニエルの“レオ(Leo、2)”を飼っており普段からトレーニングを行い様々な芸に挑戦している。ドッグトレーナーであるエミリーさんは芸達者なレオに心肺蘇生法(CRP)を教え、その練習の成果を記録した動画を自身のInstagramに投稿した。
動画には床に横たわる患者に見立てたダミー人形が映っており、レオが小さな救急バッグを口にくわえて隣に座った。エミリーさんの合図で救急バッグを床に置いたレオは、エミリーさんの「鼻(nose)」という指示を聞き、ダミー人形の口元に鼻を当てて呼吸を確認する。さらに「アップ(up)」という指示を受けたレオは、胸の位置に前足を置くと大きくジャンプして胸部圧迫を5回行い、再び呼吸の確認と胸部圧迫のセットを行った。
エミリーさんは「レオは100万匹に1匹の素晴らしい犬だと思います。覚えるのは不可能だと思ったことでも、レオはそれらの技をたった20分でマスターしてしまうのでいつも驚かされますよ」とレオの賢さに驚嘆している。
そんなレオは、犬が覚えた芸を披露する国際コンテスト「International Trick Dog Competition」の「肉球を使った芸(paw tricks)」という課題の一環として心配蘇生法を学んだそうで、「レオはチャンピオンリーグにおいて6回連続で優勝しているんです」とエミリーさんは誇らしげに語った。
エミリーさんが様々な芸を教え始めたのは、