自然に歯が削れて適切な大きさを保つ。マークさんは「毎日殻付きのエサを与えていました」と明かしているが、ゴルディの上の歯の成長は止まることなく、ついにはエサを食べることができなくなってしまうほど大きくなってしまったのだ。
ゴルディを診察したダニエルさんは大きくなった歯を削ることに決め、早速準備に取りかかった。ゴルディは自宅の水槽の水が入った密閉容器に入れて病院に連れてこられ、ダニエルさんはその容器に魚用の麻酔薬を入れた。さらにゴルディが酸素不足とならないよう、水の中に酸素も供給された。
こうして環境を整えたおかげで、ゴルディは最小限のストレスで歯を削ってもらうことができた。作業中はゴルディの乾燥や防御反応により体が膨らんでしまうのを防ぐため、動物看護師のデビー・アディソンさん(Debbie Addison)がゴルディを湿らせたタオルで包み込んで両手で支えていた。その間にダニエルさんが専用機器を用い、慎重に歯を半分に削っていった。
ダニエルさんは「麻酔の入った水からゴルディを出してから比較的短い時間で歯を削り、半分の長さにすることができました」と手術の様子を明かした。歯を削り終えたゴルディは麻酔の入っていない水槽に移され、5分ほどで麻酔から目覚め、10分後には元気に泳ぎ回るほどに回復したという。1時間ほどで全ての処置が終わり、2時間後には帰宅できたそうだ。
マークさんは「ゴルディの歯がなぜ自然に削れなかったのか分かりませんが、とにかく歯を削る必要があると思いました。大きい魚を移動させるにはリスクが伴うので、ゴルディを運ぶ時はとても不安でした。ゴルディが無事に家に帰って来てくれて感激しています。ゴルディは以前と変わらず、元気に水槽で過ごしていますよ」と話している。
画像は『Metro 2022年1月23日付「Pufferfish’s teeth are so big it needs to see a dentist」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)