太ももの筋肉を持たずに生まれたスコットランド在住の6歳少女が、ついに自分で歩くことができるようになった。英国の医師からは「一生歩くことができず、車いすでの生活になる」と告げられていた少女だったが昨年、アメリカの医師によるセカンドオピニオンを受け、ポーランドで手術を行った。少女は今では一日に50歩から100歩ほど歩くことができるようになり、子供では世界初の成功例になったことを『The Mirror』『Edinburgh News』が伝えた。
スコットランドのウェスト・ロージアンに暮らすアラベラ・グリーンちゃん(Arabella Green、6)は、大腿四頭筋を持たずに生まれた。また先天性関節拘縮症を抱えているため、手や脚、指を曲げることができずにいた。
そのため英国の医師に「一生歩くことができず、車いすで過ごさなければならない」と告げられたが、昨年10月にポーランドの病院で手術を受けた結果、今年になって初めて自分の足で歩くことができるようになったのだ。
父親のウィリアムさん(William、36)は、これまでの経緯についてこう明かしている。
「英国での治療や手術には限界があって、私たちはずっと海外で治療を受けたいと考えていました。そして子供の整形外科分野で多くの成功実績を持つアメリカの医師、フェルドマン博士(Dr. Feldman)にセカンドオピニオンを求めたところ、ポーランドの『ペイリーヨーロッパ研究所(Paley European Institute)』で診察を受けることができました。その結果、手術と6週間のリハビリをすれば歩けるようになると言ってくれたのです。」
だがその手術を受けるためには12万5千ドル(約1400万円)が必要だったため、