がん治療が可能な最新医療技術が確保された日が来るまで特製タンクの中で最長で30年間眠ることとなった。
一方で夫のグイさんは幼なじみだったヂャンさんと結婚を経て人生のほとんどを彼女と一緒に過ごしてきたとし、良き夫で愛妻家でもあったことが地元メディアで伝えられた。グイさんはヂャンさんが特製タンクに保存された直後、涙ながらにこのように語っていた。
「妻が目を覚ました時、彼女はまだ49歳で私は疲れ切った老人になっているだろう。私はこれからの人生について日記をつけてたくさん写真やビデオを撮って、妻が目を覚ました日に全てを少しずつ話してあげ、この体験による人生の空白を埋めてあげたいと思っています。」
ところがヂャンさんが冷凍保存されてから4年半が経ち、今月上旬になって中国メディアが「30年は妻のために待つ」と誓っていたグイさんに新しい恋人ができたことを一斉に伝えた。このニュースに多くの中国国民からグイさんに対して非難の目が向けられてしまった。
また妻のヂャンさんは献体として人体冷凍保存されたこともあり、夫であるグイさんは冷凍保存中にかかる経費は一切負担することはなかったそうだが、『捜狐』によると彼は献体に対する報酬を受け取っていたことが明らかとなり、中国国民の怒りをさらに買ったようだ。報酬の額はグイさんが機密保持書にサインをしていることから公にはなっていないが、『NewsBeezer』では“多額の金額”だったと伝えている。
そんなグイさんは現在、冠状動脈性心疾患を患っており歩行も容易ではない状態で健康の懸念もあることから新しい恋人を作ったと明かしている。また彼には年老いた母親と息子がいることもあって「自分はまだ生きねばならない」と感じ、自分の世話をしてくれるような恋人が必要だったという。
グイさんはメディアのインタビューで「もしヂャンさんが目を覚まし、その恋人と向き合う状態になったらどうしますか?」と問われ、「現在の恋人はそれを理解して受け入れることを学ぶ必要があるでしょう」と答えた。今も左手薬指にヂャンさんとの結婚指輪をつけたままのグイさんだが、今月5日に『捜狐』が伝えた内容によると、彼は最近のメディアのインタビューで「新しい恋人と再婚を計画している」と述べたそうだ。
画像は『搜狐 2021年11月24日付「4年前,他将去世的妻子冷冻,等待将来复活,如今怎么样了?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)