言われるがまま店内にあった現金を用意してカウンターに出した。ポンドのお札がなくなると、店員は「ユーロのお札もいりますか?」と尋ねたそうだ。すると男は「ああ。ありがとう」と答え、全ての現金を受け取ると「じゃあな」と言い残して去っていったという。
ガレスらが奪った現金は総額19358ポンド(約297万円)に上ったが、そのままショッピングセンターから逃走すると思いきや、ガレスはその足で別の店に向かいドローン2点を2298ポンド(約35万2000円)で購入したとのことだ。
ガレスが買い物していた姿を客が目撃しており、警察がFacebookにガレスの顔写真を公開していたことで逃亡犯であると認識したそう。目撃者が車で去ろうとするガレスを引きとめて警察に通報したことで、ガレスの逮捕に繋がった。
逮捕時、ガレスの呼気からは100ml中168mgのアルコールが検出された(法定制限は100ml中35mg)。目撃者はドローンを購入していたガレスが「フラフラしていた」と明かしており、異様な行動が目撃者の目を引いたようだ。
裁判ではガレスの弁護人であるマーク・ファイアマンさん(Mark Fireman)が「ガレスは罪を犯す前は仕事に就き家庭的な人であったが、飲酒や不安障害を長年抱えていた」と述べている。しかし最終的には懲役34か月と2年間運転禁止の判決が言い渡された。
なお目出し帽をしっかりと被っていた共犯者の男は、いまだ行方が分かっていない。
ちなみに間抜けな犯人がいるのは世界共通のようで、タイでは強盗に入った家で爆睡した男が翌朝、警官に起こされて逮捕されたという事件も話題となっていた。
画像は『Manchester Evening News 2021年12月22日付「Moment idiot crook in Man Utd shirt robbed a shop – but forgot to put his balaclava on」(Image: Crown Prosecution Service)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)