豪ブリスベンのある家で昨年5月25日、当時4歳でダウン症だったウィロー・ダンちゃん(Willow Dunn)が遺体で発見された。今月8日にブリスベン治安判事裁判所で公判前審問が行われたが、そのおぞましい事件の詳細が明らかになった。『The Mirror』などが伝えている。
この事件で殺人罪および幼児虐待の罪に問われていたのは、ニュージーランド出身の父マーク・ダン(Mark Dunn、43)と義母シャノン・ホワイト(Shannon White、43)で、ウィローちゃんは発見当時、骨と皮の状態で床ずれが酷く、顔の一部をネズミにかじられていたそうだ。
驚くことに警察に通報したのはマーク自身で「娘が寝室で、顔をネズミに食べられて死んでいる」と話したという。しかし警察は「ウィローちゃんは通報の2日前にはすでに息を引き取っていた」と明かしており、餓死したまま放置され、その後ネズミに襲われた可能性が高いとみている。
法病理学者アンドリュー・ケジオラ氏(Andrew Kedziora)は「ウィローちゃんの身体には床ずれができており、傷は皮膚の表面だけでなく骨まで達していました。傷の大部分は背中にできており、長い間寝たきりだったと思われます。また床ずれは骨盤骨にもあり、おむつが擦れてできた可能性も考えられます。もし少しでも体位を変えたり、動くことができていれば血流が改善され状況は変わったはずです」と述べ、ウィローちゃんが長期にわたり育児放棄されていた可能性を指摘した。
ウィローちゃんが最後に健康診断を受けたのは2018年で「非常に明るく、行動も正常」と記録されていたが、