米バージニア州に住むエバレット・コリー君(Everett Colley)は今月20日、生後9か月にして初めて両親の声を聞いた。この時の様子はカメラが捉えており、『Metro』『Good News Movement』などが伝えると多くの温かいコメントが寄せられた。
アシュリー・コリーさん(Ashley Colley、29)が第4子エバレット君を出産したのは、今年2月のことだった。何もかも順調に思えたが、退院する前の新生児聴覚スクリーニング検査でエバレット君の難聴を指摘され、医師に「耳に液体が溜まっているのかもしれませんね」と言われたという。
「エバレットの7歳、5歳、3歳のきょうだいも同じ検査で引っかかったので、それほど気にはしていなかった」というアシュリーさんだが、1か月後に脳波によって聞こえの検査ができる「聴性脳幹反応(ABR)検査」を行った結果、エバレット君には重度の聴覚障がいがあることが判明した。
アシュリーさんは「検査の後、医師に『重度の耳の障がい』と言われたのは覚えているのですが、実はその後のことはあまり思い出せないのです。家族に聴覚障がいの者はいませんし、当初は悪いほうにばかり考えてしまい、酷くショックを受けました。コロナ禍で夫ザックリー(Zachery)は院内に入ることができず車の中で待っていたのですが、辛い気持ちで病院を出ると、夫の顔を見るなり泣き出してしまいました」と当時を振り返る。
アシュリーさんはその後、医師からエバレット君の神経を直接刺激して脳に電気信号を送る「人工内耳」を埋め込むことを勧められ、エバレット君に手話を教える一方で手術の準備を始めた。
こうしてエバレット君は今月6日、ノーフォークにある「キングズドーターズ小児病院」で耳の奥にインプラントを埋め込む手術を受け、2週間後の20日に耳内に埋め込んだ部分に音を拾って送るサウンドプロセッサを取り付けた。
エバレット君はその日、両親の声を初めて聞き、