2歳で両親に捨てられた結合双生児の兄弟がインド、パンジャーブ州の電力局に就職した。18歳の2人にはそれぞれに給与が支給されるそうで、『NDTV』などが喜びの声を伝えた。
インドのパンジャーブ州に住むソナさん(Sohna)とモナ・シングさん(Mohna Singh)は2003年6月、ニューデリーで誕生した。2人はそれぞれに心臓、腕、腎臓、脊髄を持ち、肝臓、胆嚢、脾臓と2本の脚を共有する結合双生児だった。
医師は当時、「双子を分離すると1人が亡くなってしまう可能性が高い」と分離手術をすることを拒否、2人は生後2か月の時に両親に捨てられ、アムリトサルにある「ピンガルワラ慈善団体(Pingalwara Charitable Society)」が運営する貧困家庭の子供たちのためのシェルターで育った。
そんな2人が18歳になり、アムリトサルの「パンジャーブ州電力公社(Punjab State Power Corporation Ltd、PSPCL)」で電気技師として働き始めた。電子工学のコースを修了した2人は、それぞれが月1万インド・ルピー(約15300円)の給料を手にすることになり、「夢の仕事を得た。州政府が自分たちの才能を認めてくれたことに非常に感謝している」と話している。ちなみにインドの大卒の初任給は約4~5万円だという。
PSPCLの首席事務次官ベヌ・ プラサド氏(Venu Parsad)は、双子の採用には障害者雇用枠を使ったことを明かし、「2人がトレーニング施設を訪れた際の、技師としての技量は目を見張るものがあった」と称えている。
また2人の雇用を受け、