タイで祖父母と一緒に暮らすピンちゃん(Pin)とパンちゃん(Pan)姉妹は、遊ぶことやアイスクリームを食べることが大好きな12歳の双子である。夢や希望でいっぱいの2人は一緒に遊び、喧嘩もする。しかし普通の双子と違うのは、2本の脚を2人でシェアする結合双生児ということで「一生分離はしない」と決めているという。『Truly』が伝えている。
タイの首都バンコクから北に約230キロに位置するナコーンサワンに住む結合双生児の姉妹ピンちゃんとパンちゃんは、それぞれが頭、胴体、2本の腕を持ち、腰の部分で繋がっている。
右脚をコントロールするのがピンちゃんで、左脚がパンちゃん。ピンちゃんは長い髪で可愛らしいものが大好きで、毎朝2人が着る洋服を選ぶ。一方のパンちゃんは常に短髪、どちらかというとボーイッシュな雰囲気である。
2人が一緒に暮らすのは祖父母と姉プライちゃん(Ply)で、祖母のノックノイさん(Noknoi)はピンちゃんとパンちゃん姉妹についてこう語る。
「姉妹の両親は夜に仕事をしていてね。フルタイムで面倒を見ることができないから、2人が生後2か月で病院を退院してからはずっと私が育てているの。母親には一度も会ったことがないし、父親はたまにやってくるだけだよ。」
「結合双生児が生き延びるということは非常に珍しいことで、タイではあの子たちが2組目だよ。姉妹を初めて見た時はそれはショックだったし、どうやって育てたらいいのかも分からず怖かった。私は頭が1つある子しか育てたことがなかったからね。まずは2人一緒に抱っこする方法を学ぶことから始めなくてはならなかった。」
「それでも赤ちゃんの時はあまり手がかからなくてね。年を重ねる毎にどんどん頑固になっていったけど、それは普通の子も同じこと。2人は好みは違うけど、歌を歌うことが大好きでとてもハッピーな子だよ。」
なおノックノイさんは医師に分離手術を勧められたことはあるものの「へそからお尻までの脊髄を共有している2人を分離することは非常に難しい。手術の成功率は50%」と告げられたそうで、