南極大陸にしか生息しないはずのアデリーペンギンが、ニュージーランドの海岸に1羽でいるところを地元民が発見した。「最初はぬいぐるみかと思った」と話す第一発見者が専門家に連絡を取ると、このペンギンは必要なケアを受け安全な場所で海にかえされた。ニュージーランドでは3例目という珍しい出来事を『9News』などが伝えている。
ニュージーランド南島のクライストチャーチで今月10日、地元に住むハリー・シングさん(Harry Singh)が1羽のペンギンと遭遇した。仕事を終えたハリーさんは当時、妻と一緒にバードリングス・フラットの海岸沿いを散歩してリラックスした時間を過ごしていたという。
「最初にペンギンを見た時は、ぬいぐるみかと思いました。でも突然、ペンギンが頭を動かしたので本物だと気づいたのです。」
そのように当時を振り返るハリーさんは、周囲を見渡してみたが他にペンギンがいる気配はなく、1羽で迷子になってしまったのだと察した。その後は1時間ほど見守ってみたが、ペンギンはその場から動くことなく疲れ切った様子だったという。
海にも入らないペンギンの姿にハリーさんは「犬や猫に襲われてほしくない」と思い、