時には「いいね」の数が300万件を超えるなどその人気ぶりがうかがえる。
もちろんヌードルの行動に科学的な根拠は一切ない。それでもフォロワーからは「星座占いは見ないけど、ヌードルの占いは見るよ」という声や、中にはボーンズ・デイとなった日に「彼女にプロポーズをしたよ」「職場で昇給をお願いしてみた」など大きな行動を起こす人もいる。さらには「50万ドル(約5680万円)宝くじが当たった」「作った歌がヒットした」などボーンズ・デイの信ぴょう性を高めるような報告もあったという。
一方でノーボーンズ・デイには、「車が壊れたよ」という悪い報告や「今日何かの契約をするのは止めた方がいいかも」などのコメントが寄せられている。ただしノーボーンズ・デイは決して“良くない日”ではなく、単に休みが必要な日という意味を持ち、ジョナサンさんは「何かを達成できないのではなく、自分を大切にすることが必要です。それがヌードルの仕事なのです」と述べている。
しかしFacebookの大規模なシステム障害が発生した先月4日には、ヌードルがその日をノーボーンズ・デイと占ったため、的確な占い結果に多くの人が驚いたようだ。
これほどまでに多くの人がヌードルの占いに夢中になっていることについて、ジョナサンさんは「これが国民の一日を占うバロメーターになるとは、全く考えていませんでしたよ」と明かす。
イギリスのマンチェスター・メトロポリタン大学(Manchester Metropolitan University)で応用認知心理学の講師を務めるニール・ダグナル氏(Neil Dagnall)は「人生は不確実性に満ちています。ヌードルの行動は人々に行動指針や安心感を与えているのです」と解説したうえで、「これは多くの人が持つ、超自然的かつ非合理的な迷信的行動に似ています。ヌードルが行っているのは、他の動物がスポーツイベントでそのスコアを予測するのと変わりません」と話す。
また毎朝投稿されることやその影響力の大きさ、そして一部の人がそれを証明するかのように自分の経験をコメントする傾向があり、これらの要素が組み合わさることでヌードルの占いが多くの人を惹きつけているのではないかとニール氏は推測している。
どうやら朝の情報番組で星座占いを見るのと変わらないようだが、寝ぼけまなこでボーっとしたヌードルの可愛らしい姿も人気を集める理由の1つかもしれない。
ヌードルが大きく話題になったのはここ数か月のことだが、ジョナサンさんは6年前に7歳半だったヌードルを飼い始めた時からこのモーニングルーティンを続けているという。
パグの平均寿命は12~15歳と言われており、現在13歳のヌードルは高齢犬にあたる。今のところ健康に異常はないようだが、これからも多くの人の一日を元気に占ってほしい。
画像は『Jonathan 2021年10月23日付TikTok「plan accordingly」、2021年10月22日付TikTok「the bones have spoken…loudly this morning」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)