人間と同じように専用のドリルで歯を削って処置をした。また折れてしまっていた犬歯を補うため、人工的に代わりの犬歯を作る必要があった。
噛み合わせなども考えながら形を整えて代わりの犬歯を装着していき、その間はシスの体を間近で確認できるチャンスでもあったため獣医チームにより一般的な健康チェックも行われた。
1時間以上かかった治療が終わり、シスは麻酔から目覚めるとすぐに立ち上がることができたそうだが、その後はしばらく巣の中で完全に回復するまで休んでいたという。
同サファリパークは治療の様子を捉えた動画を、「シロクマは歯が痛くなったらどうすると思いますか? もちろん歯科医院に行きますよ! シロクマのシスが初めて歯科医院に行く舞台裏を見てみましょう」というコメントとともに公式TwitterやFacebookに投稿した。
シロクマが歯の治療を受けるという珍しい動画には、「これは面白い光景だ」「普段シロクマは人を脅かす立場だけど、今回はシロクマが歯科医を恐れているみたい」「歯の痛みから解放されてよかったね」など多くの人が関心を寄せた。
なお過去にも大型哺乳類が人の手を借りて治療を受けた事例がいくつかある。今年4月には胆石の痛みで倒れたゾウから獣医が1.7キロの大きな石を摘出したり、2019年には皮膚がんのライオンが一般病院で放射線治療受けたこともあった。
What happens when a Polar Bear has tooth ache? He goes to the dentist of course! ❄️ Step behind-the-scenes to watch Sisu the Polar Bear make his very first visit to the see dentist! pic.twitter.com/Oe8GLGxGSQ
— Yorkshire Wildlife Park (@YorkshireWP) October 25, 2021
画像は『Yorkshire Wildlife Park 2021年10月25日付Twitter「What happens when a Polar Bear has tooth ache?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)