このほど1つの甲羅から頭が2つとそれぞれ2本の前脚を持つカメの赤ちゃんが誕生したというニュースがアメリカより届いた。遺伝子異常や環境的な要因による影響と考えられているこの双頭のカメは、合計6本ある脚をそれぞれが3本ずつ動かして器用に泳いでいるという。『USA TODAY』などが詳細を伝えた。
米マサチューセッツ州バーンスタブル市にある野生動物病院兼教育センター「Cape Wildlife Center」は今月11日、頭を2つ持ったカメが誕生したことをFacebookで公表した。
今回のカメは、同市サンディネックにある“ヘッド・スタート(head start)”と呼ばれる巣で誕生した。この巣は危険な場所にあった巣を移動させ研究者たちの観察下にあるもので、卵が孵ると冬を越すまで世話をする様々な場所へ送られ、春になると自然にかえすという。
詳しい調査を行うため同市の自然資源局によって動物病院に運ばれた今回のカメは、“キスイガメ(diamondback terrapin)”という種類で、その甲羅にあるひし形の模様から日本語では“ダイヤモンドガメ”とも呼ばれている。
同センターによると、これは発生初期段階である胚の状態のときに遺伝子的要因や環境的要因が影響し、1つの甲羅をシェアする形で生まれてきたという。人間でも体の一部を共有した結合双生児のニュースが時折話題になるが、今回のカメも同じように体の一部を共有しながら生きている。
このカメは頭が2つあり、前脚はそれぞれあるが後ろ脚は1組しかないので、脚は合計6本ある。さらにレントゲン撮影をして詳しく調べてみると、