ボジが乗り込むのを分かっていたようでドアを開けたまま迎え入れていた。
乗車中は座席の上で寝そべっていることもあれば、通勤ラッシュの時間で座る場所がないと床の上で寝ることもあるという。殺伐とした空気が流れる通勤時間帯も、ボジがいればそれだけで和やかな空間になるだろう。
ボジの姿は市内でたちまち有名となり、専用TwitterやInstagramのアカウントまで設置された。フォロワー数はTwitterで6.4万人超となっており、多くの人がボジの旅の様子を楽しみにしているようだ。
またボジの片耳に付けられた緑色のマイクロチップタグは、地下鉄運営会社「Istanbul Metro」が付けたものだという。同社でオペレーション管理を務めるオマー・タスカラさん(Omer Taskara)は「私たちはボジがお腹を空かせていないか、喉が渇いていないか、どの電車に乗っているのか、どこにいるのかなどをチェックするためにマイクロチップを取り付けました」と明かしている。
大人しくてフレンドリーな性格を持つボジは、利用客とじゃれて遊んだり、通勤客の自撮りに写ることもある。野良犬なので狂犬病など感染症が懸念されるが、ボジはすでに狂犬病の予防接種を済ませており撫でても安全だという。
通勤客からは「ボジは地下鉄を幸せな空間にしてくれて、人々を笑顔にしてくれます」「素晴らしいことだと思いますよ。ボジには長生きして、旅を続けて欲しいです」などの声が届いており、ボジの旅を優しく見守っているようだ。
画像は『İstanbul’u Turlayan Köpek 2021年10月4日付Instagram「Bugün biraz yoğundu, Fatih’te başlayan günümüz Bayrampaşa,」「Hi, I’m Boji of Istanbul」、2021年10月2日付Instagram「BOJİ ile Toplu Ulaşım Kuralları:」』『The Daily Star 2021年10月6日付「Stray dog travels 18 miles a day cheering up commuters on trains, ferries and buses」(Image: REUTERS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)