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writer : maki

【エンタがビタミン♪】正司敏江師匠をお姫様抱っこした芸人、よゐこ・有野晋哉が回想「客いじりが凄い面白い」

夫婦漫才コンビ「正司敏江・玲児」で活躍したタレントの正司敏江さんが、9月18日に脳梗塞のため80歳で亡くなった。松竹芸能の後輩であるお笑いコンビ・よゐこの有野晋哉(49)がブログで「沢山勉強させて頂きました」と在りし日を偲んでいるが、正司敏江さんは有名な「どつき漫才」だけでなくピンになってからは「客いじり」で笑わせるのが得意だったという。

有野晋哉が19日、「御疲れ様で御座いました。」とブログを更新して正司敏江さんのエピソードを綴っている。よゐこの2人が松竹芸能の養成所に入った1990年頃、正司敏江・玲児師匠と言えば笑福亭鶴瓶(当時39)が敬語を使うほどの大御所で、有野は「怖い師匠と思ってた」こともあり玲児さんとは一度も話せなかったが、敏江さんとは何度も話す機会があったという。

かつて正司敏江・玲児が1000人ほど収容できる劇場に出演した時のことだ。当時は消防法も緩かったのか、満席なうえに通路までギッチリ詰まっていた。客席から「敏江ちゃん! 子供潰れてしまうわ!」という声が聞こえると、正司敏江さんは「ほな、子供と爺ちゃん婆ちゃんは舞台上がって!」とセンターマイクの周りを囲むように大勢の客を体育座りさせて漫才を続けたそうだ。

1974年に離婚してからもコンビは継続したが、玲児さんが2010年12月に成人T細胞白血病リンパ腫のため71歳で亡くなってからはピンで歌や漫談を披露した。有野は「心斎橋角座があった頃の師匠は、トレードマークの振袖、頭のリボンで、ちゃんと舞台に上がる」、「1人で舞台に上がって、すぐ客席降りて、お客さんと話す。芸人がやってはいけないとされる客いじりをする。それがもう、凄い面白い」と振り返った。

正司敏江さんの客いじりとは「どこから来たん?」「へー男1人で来たん、独身か」と話しかけ、

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