バーから約40キロも離れたケーンクラチャン郡という地域だった。
こうした情報をもとに警察と地元のボランティアが懸命に捜索を続けると、9月3日午後11時にフランシスクスさんのバイクを見つけ、その近くで水溜まりの上に横になっているフランシスクスさんを発見した。発見時のフランシスクスさんは脱水と疲労、空腹状態で多数の蚊に刺されていたが、幸いにも深刻なケガは無かった。
フランシスクスさんは「死んでしまうと思っていました。電池の充電は無くなりバイクもガス欠状態で、雨も降っていて食べるものもありませんでした」と当時の苦しい状況を振り返ったが、「地元の人たちの声が聞こえた時はホッとしました。本当に助かりましたし、再び妻に会うことができて嬉しいです」とも明かしている。
実はタイ東北部のコーンケン県でも72歳のイギリス人男性が今月1日から3日間行方不明となり、最終的に山の上で発見されていた。この男性はバイクで森の中に入った後、歩いて山登りを楽しんでいたが道に迷ってしまった。途中で激しい雨に見舞われたことで方向感覚を失い、バイクのある場所まで戻れなくなってしまったという。
タイにおいて6~10月は1年で最も雨が降る季節であり、毎日1~2時間の激しいスコールが降る。今回フランシスクスさんも土砂降りの雨のせいで道が分からなくなってしまっているので、スコールの際には雨が止むまでその場に待機するのが賢明なようだ。
画像は『Metro 2021年9月8日付「Man pops to the pub for a pint and ends up lost in the Thai jungle for four days」(Picture: Viral Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)