今月3日午後11時、タイの森の中で水溜まりに寝そべっている男性が発見された。この男性は3日前の夜に「バーに飲みに行く」と妻に伝えて出かけた後、行方が分からなくなっていた。同時期に、別の地域でも高齢男性が道に迷い3日間行方不明になっていたが、ともに原因はスコールに見舞われたことにより方向感覚を失ってしまったことだったという。『The Mirror』などが伝えた。
オランダのユトレヒト出身で現在はタイのペッチャブリー県に暮らすフランシスクス・ヨハネス・ファン・ロッサムさん(Franciscus Johannes van Rossum、78)は先月31日午後、地元のバーを訪れた。
しばらくすると妻でタイ人のラコット・チャーンウィジットさん(Rachot Chanwijit、61)がなかなか帰ってこないフランシスクスさんに電話をかけたが応答がなく、心配して彼が飲みに行ったバーに向かった。バーの店主にフランシスクスさんについて尋ねると「午後2時から5時までチャーン(タイのビール)をボトルで5本飲んだ後、バイクで店を出た」という返答だった。
そして翌日の9月1日早朝、ラコットさんのもとにフランシスクスさんから電話がかかってきた。フランシスクスさんは帰宅途中にスコールに見舞われたことで道に迷ってしまい、コンタバン(Khong Ta Bang forest)という森の中に入ってしまったが、正確な場所は分からないと話したそうだ。
しかしこの電話の途中、激しい雨のせいで電波が切れてしまったという。その後しばらく電話は繋がらなかったが、翌日の午前に再びフランシスクスさんから電話がかかってきた。ラコットさんは「彼は携帯電話の充電が無くなりそうで、バイクの燃料も底を尽きたと話していました。疲れ切っていて助けを求めていたので、警察に連絡しました」と当時を振り返った。
警察の捜査によると、僧侶のフラモンコル・マンハーロさん(Phramongkol Mangkharo)が酔った様子で僧院の前にバイクを停めるフランシスクスさんの姿を目撃したという。だが彼がどこへ向かったのかは分からなかった。
また監視カメラが最後にフランシスクスさんの姿を捉えたのは、