庭で遊んでいた5歳男児がピューマに襲われるというニュースがアメリカより届いた。ピューマに引きずられる息子の姿に気付いた母親が、ピューマを素手で殴って息子を取り返したという。男児は頭、首など上半身の複数個所にケガをしたものの、命に別状はなかったことを『KBZK』などが伝えている。
襲われた男児は8月26日の午前10時45分頃、米カリフォルニア州カラバサスにある自宅前の庭で遊んでいた。そこにやって来たのが、体重65ポンド(約29キロ)のピューマだった。
ピューマは男児に襲いかかり、45ヤード(約41メートル)の距離を引きずった。男児は絶体絶命の状況だったが、幸いにも自宅にいた母親が息子の叫び声を聞いた。
家を飛び出した母親は息子を助けようと一目散に駆け寄り、無我夢中だったのか素手で何度もピューマを殴ったという。まさかの反撃にピューマは驚いたようで、その隙に男児を救い出すことができた。
男児はすぐに病院に運ばれて治療を受けた。頭や首など上半身にケガをしたが、容体は安定しているという。
一方で母親からの通報を受けた野生動物担当官が、調査のため男児が襲われた現場を訪れた。すると自宅近くの茂みに、身を潜めながら威嚇するピューマを発見した。
「カリフォルニア州魚類野生生物局(California department of fish and wildlife)」の局長であるパトリック・フォイさん(Patrick Foy)は「現場近くにいたことから、このピューマが男児を襲った個体である可能性が高いと判断し、公共の安全を守るためにもその場で射殺しました」と明かした。
その約20分後、