米ユタ州の動物エンターテイメント施設で今月14日、ワニが女性調教師(ハンドラー)に襲い掛かる事故が起きた。現場では女性を救おうと男性が水槽に飛び込んでワニと格闘しており、その衝撃映像が拡散している。『KJZZ』『Inside Edition』などが伝えた。
ユタ州ソルトレイク郡ウェストバレーシティにある「スケールズ&テイルズ・ユタ(Scales and Tails Utah)」のワニの展示水槽で14日、体長240センチ超のワニが餌をあげようと近づいた女性調教師に襲い掛かる事故が発生した。
現場には当時、5歳の友達の誕生日会で集まった子供たちとその家族がガラス越しにワニの観察をしており、事故の一部始終は携帯電話のカメラで撮影されていた。
動画では調教師の女性が展示室のドアを開けて中に入ると、左手を上げてワニに近づくのが見て取れる。ワニは水槽から頭だけを出しており、女性は「バック(後ろに下がれ)」と声をかけるが、ワニは下がるどころか一歩前進、白い手袋をした女性の左手に食いついた。
そうしてワニは頭を左右に激しく振ると、女性を水槽の中に引きずり込む。
これに気付き行動を起こしたのが子供と誕生日会に参加していたドニー・ワイズマンさん(Donnie Wiseman)で、「問題が発生したぞ!」と何度か叫びながら展示室内に入ってきた。
しかしながらワニは2回ほど回転し、女性はまるでレスリングで闘っているかのように身体を一回転させると水中に頭を突っ込んだ状態になった。ドニーさんはすかさず女性の身体を起こし、ワニの後方から水槽に飛び込む。そうしてうつ伏せの姿勢でワニの背中に乗ると、身体全体で上から押さえつけた。
すると約1分30秒後、ワニは噛みついていた左手を放し、水槽の外にいたもう1人の男性が女性を水槽から引き上げた。ただワニは反撃を止めず、ドニーさんを振り落とそうと狭い水槽内で動き回る。
そして約30秒後、