ほぼ同じ時期に誕生したはとこの2人は、奇遇にも同じ心臓病を抱えて生まれてきた。家族は医師に「症状が重いため生存の可能性は低い」と告げられながらも、2人は今年揃って5歳になる。『The Mirror』が小さな2人の戦士と、その家族の心の葛藤について伝えている。
英リンカンシャー、グリムズビー在住のミッシェル・アスリンさん(Michelle Aslin)と従姉妹のケイリー・クラークさん(Kayley Clarke)は、約3か月違いで妊娠し嬉しい偶然を喜びあった。
しかし運命とは過酷なもので、妊娠中の超音波検査で赤ちゃんは2人とも同じ心臓の病気を抱えていることが判明、医師から「心臓が半分しか機能していない。誕生しても生存する可能性は極めて低い」と告げられた。
2人の病気は先天性心疾患である左心低形成症候群(HLHS)で左心室が小さいためうまく機能せず、全身に血液を送ることができない。適切な処置をしないと命の危険を伴うため、出生後は段階的な外科手術や心臓移植が必要となる。
ミッシェルさんは妊娠20週の超音波検査で胎児がHLHSである可能性が高いことが分かり、2016年9月1日に帝王切開でレジー君(Reggie、5)を出産した。誕生後8時間は面会もできなかったというミッシェルさんは、当時をこのように振り返る。
「出産後は家族が撮ってくれた息子の写真を見て過ごすことしかできず、初めてレジーを抱くことができた時は涙が溢れて止まりませんでした。」
「レジーの最初の手術は生後4日目に行われ、その前日には私がレジーをお風呂に入れてロンパースを着せました。『これが最期になるかもしれない』と看護師が許可してくれたのです。」
こうしてレジー君が病気と闘う一方で、