東京五輪ボクシング女子フェザー級で日本女子初の金メダルに輝いた入江聖奈選手について、8月8日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)でスポーツコーナーの週刊御意見番担当を務める張本勲氏が「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合って…」とコメントしたことが発端だった。日本ボクシング連盟から抗議があったのをはじめ、ネット上でも「女性およびボクシングを蔑視した発言だ」と炎上したことから15日の放送でサブキャスターの唐橋ユミが謝罪文を読み上げ、張本氏も「反省している」とコメントした。しかし世間の理解は得られず、張本氏ばかりか番組を批判する声にまで広がっている。
8日の放送で張本勲氏が「女性でも殴り合い好きな人がいるんだ」、「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね…こんな競技好きな人がいるんだ」などと発言したことを知ってか知らでか、入江聖奈選手がその後で放送された『サンデー・ジャポン』に出演した際、フワちゃんから「殴られて青アザできたりするじゃん」と聞かれ「そもそもアザとかあまりできない。ボクシングは安全で痛くないですし、皆さん始めてほしいなと思います」と笑顔で話したことは、ボクシングに対する誤解を招かないためにも救いとなった。
だが張本氏の発言は問題視され、『サンモニ』オンエアから数日経つと国際政治学者の三浦瑠麗氏が11日にTwitterで「張本氏、ついにやっちまった感がありますが…張本氏は悪気のない無邪気なひとだというなら、そりゃ森元総理だってそうだろう…」とツイートしたのをはじめ、政治評論家でタレントの東国原英夫氏は「価値観・哲学・意識等、根っこにあるものは(金メダルを噛んだ)河村市長と同じなんだろうな。残念だ…」と嘆き、信州大学特任教授・原田曜平氏は13日に「森会長、河村市長、張本氏。ここずっと昭和的価値観から抜け出せない高齢者への批判が続く…」とツイートした。
張本氏の発言から当時東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長だった森喜朗氏による女性蔑視発言問題や、東京五輪ソフトボール・後藤希友投手の金メダルを噛んだ名古屋市・河村たかし市長の騒動を振り返っており、時代に合わせて変化対応せねばならないと指摘している点で一致する。
識者からそのような声が上がるなか、15日放送の『サンモニ』で問題となった張本勲氏の発言についてサブキャスターの唐橋ユミがおよそ20秒にわたり謝罪文を読み上げて頭を下げると、