東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長による不適切発言をめぐって各テレビ番組でコメンテーターが厳しく批判するなか、ビートたけしや松本人志がお笑い芸人の視点でコメントする一幕があった。たけしが聖火ランナーを辞退した田村淳(ロンドンブーツ1号2号)をいじって周囲を慌てさせれば、松本からは森会長の女性蔑視発言に対して「実は俺もずれてる」という本音を炎上覚悟で話そうとする苦心がうかがわれた。
森喜朗会長は東京五輪開催について「私たちはコロナがどういう形であろうと必ずやる」と強い意志を示し、聖火ランナーに関して「人気タレントは人が集まらないところで走ったらいい。誰かが田んぼで走ったら一番いいんじゃないかと言っていた」などと発言。さらには「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と話して女性蔑視だと非難を浴びた。ちなみに聖火ランナーを辞退した田村淳は、森会長の「田んぼを走れ」という発言よりも「何が何でもやると強引に五輪をやって、誰が幸せになるんだろうと感じた」ことが辞退した大きな理由だと語っている。
2月6日放送の『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)でその話題を取り上げると、メインキャスターのビートたけしは田村淳に対して「ロンドンブーツも田んぼの中を走ればいいじゃないか! 何やってんだあいつ!」とツッコんだ。聖火ランナーとして田んぼを走り、ずっこけて聖火が消えたらこれほどおもしろいことはない、「またとないチャンスではないか」というわけだ。さらに森会長の女性蔑視発言について「森さんも『女も男もまぬけがしゃべると長くなる』って言えばそれまでのこと」「会議で話をうまくまとめられない者がしゃべると長くなるもので、対象を女性に限定するからいけない」と持論を述べた。
報道・情報番組という性質上、安住紳一郎アナウンサーやゲストコメンテーターは「芸人としてですね」、「お笑いとしてね」とフォローするのがやっとで、たけしのトークがそれから広がることはなかった。一方、7日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、