
偶然にもドイツにおける歴史だった。
ドイツでは大統領が「ドイツ国民はあの重い歴史を背負っているから、責任を果たさなければいけない」と演説するそうだ。責任とは「すいませんでした」と謝罪することではなく、自分の過ちを明らかにしてどのように手当てし続けているかが大事であり、宮台氏は「謝罪によって物ごとが済むという幼稚な考え方を捨てなければならない。永久に責任をとり続けることによって信頼を醸成するのだ」と主張する。
田村淳はそれを受けて、小山田圭吾や小林賢太郎氏の件についてコメントする時は「必ず僕の過去の警察とのトラブル」を話すことにしていると明かした。田村は以前フジテレビ系情報番組『知りたがり!』(2013年3月終了)でレギュラーを務めていた時に、路上駐車を巡り警察官と激しく口論するところがネットに流れて騒動になった。当時は反省して出演を自粛したことで騒動は収束したのだが、東京五輪絡みで小山田圭吾や小林賢太郎氏が過去の発言を巡り問題視されたことからその件でコメントする時は田村も自らの過失を明らかにしているそうだ。
宮台氏の「謝罪によって物ごとが済むのではなく、責任をとり続けることによって信頼を醸成する」という考えが腑に落ちたのだろう。田村自身にとって『知りたがり!』時代のトラブルを明かすことは「そういう経験をしたから反省してこういう風になっています。今の僕を見てください」と伝え続けるために必要なことであり、「これは背負っていくものだと思っている」と覚悟をうかがわせた。
画像2枚目は『田村淳 2021年8月3日付Twitter「#アベプラ ロンブー田村淳&宮台真司と考える日本の“空気感”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)