東京五輪の開会式で楽曲を担当するミュージシャンの小山田圭吾が、過去に雑誌インタビューで学生時代の同級生や近隣学校の障害がある人々に対する執拗ないじめを告白したことが問題視されている。脳科学者の茂木健一郎氏は小山田が7月16日にTwitterで謝罪したことを受けて「うん、小山田さん、先に進みましょう」とツイートして賛否を呼んでおり、一方でイラストレーターの中村佑介氏は学生時代に憧れていた小山田がいじめを告白したインタビュー記事をリアルタイムで読みショックを受けたことを明かしている。中村氏がブログで「責任は僕にもある」と複雑な胸中を綴ったところ、「全く同じ思いです。素直な気持ち聞けて良かった」などの反響があった。
茂木健一郎氏は当初、小山田圭吾のいじめ問題について16日朝にTwitterで「この問題、心が痛むし、難しいですね」とツイートして動画を投稿。小山田のインタビュー記事が「面白い話として語られていることを考えるとちょっと厳しい。擁護できない」と指摘しつつ、世間の理解を得る可能性があるとすれば会見か文書で今の思いをきちんと伝えることだと投げかけていた。
その後16日の夕方に小山田はTwitterで「東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への参加につきまして」と謝罪文を公開。過去の雑誌インタビューでいじめについて語った事実を認めたうえで、そのことに罪悪感を抱きながらこれまで謝罪や説明をしなかったことを「とても愚かな自己保身だった」と吐露している。いじめた人々やその家族、関係者に誠心誠意詫びて「一人の人間として、また、音楽家としてどう在るべきか…常に自問自答し、より最善の判断をしていけるよう、一層の努力をして参りたいと思います」と記した小山田の謝罪文を受けて、茂木氏が17日午前1時過ぎに「うん、小山田さん、先に進みましょう。オリパラで曲を拝聴すること、たのしみにしています!」とツイートした。「小山田氏が会見か文書で今の思いをきちんと伝えることだ」とコメントしていただけに、