アフリカ大陸の東に位置するセーシェル共和国で、草食動物と思われていたゾウガメが小鳥を狩るという驚きの姿が撮影された。野生で狩りをしているシーンをカメラが捉えたのは史上初のことで、専門家も「恐ろしい光景だった」と驚愕している。『The Guardian』などが伝えた。
今回の映像は2020年7月にケンブリッジ大学動物博物館の生態学研究者たちが撮影したもので、インド洋に浮かぶセーシェル共和国のフリゲート島での出来事だった。
研究責任者であるケンブリッジ大学・ピーターハウスカレッジのジャスティン・ガーラックさん(Justin Gerlach)は、学術雑誌『カレントバイオロジー(Current Biology)』へ今月23日に掲載した論文の中で「全く予想外の行動であり、野生のゾウガメの中では見たことがない」とコメントしている。
映像には倒木の上をゆっくりと歩く雌のゾウガメが、左にいるアジサシ科の鳥の黒いヒナを追いかけている。ゾウガメはヒナに追い付くと口を大きく開けて食べようとしているが、ヒナは羽ばたきながらそれを避けるようにゾウガメから遠ざかる。
その後もゾウガメはゆっくりとした動きだが、しつこくヒナを追いかけている。ヒナが飛べるのかどうかは不明だが、空を飛ぼうとはせず翼を広げ威嚇するような行動を見せる。
そしてついにヒナを倒木の端にまで追い詰めたゾウガメは、