南アフリカのクルーガー国立公園で今月中旬、若いヒョウがヤマアラシに襲い掛かった。しなやかな体で動きも敏捷なヒョウと、長くて太い針毛を持つヤマアラシ。果たして軍配はどちらにあがったのか。当時の動画や写真が『The Sun』『Latest Sightings – Kruger』などで紹介され話題となっている。
「一生に一度あるかないか、そんな貴重な経験をした」―そう語るのは南アフリカの西ケープ州ジョージ出身の写真家マリエット・ランドマンさん(Mariette Landman、57)で、その日は休暇を利用して同国北東部に位置するクルーガー国立公園のサタラ・レスト・キャンプに滞在していた。
夕方から夜にかけて狩りを行うと言われるヒョウだが、この日ヤマアラシを襲ったのは日が昇ってから間もなくのことで、キャンプ地の近くの道路上で複数の観光客が撮影に成功している。
マリエットさんによると、ヒョウは体を低くしてヤマアラシに接近しタイミングを見計らって攻撃を仕掛けたというが、若く経験が浅いためか戦いは1時間半と長丁場になったという。
『Latest Sightings – Kruger』のFacebookに投稿された動画では、ヒョウがヤマアラシと一定の距離を置いており、背後から前足を出すもののなかなか捕獲できずにいるのが見て取れる。ヒョウの動きは鈍く、針毛を警戒しているのは一目瞭然だ。
実はヤマアラシの背中と側面の一部に生える太い針毛は長さが30センチ、数にすると3万本にもなり、