南アフリカ全土に出没する獰猛なヒヒ「バブーン」。マイナスイメージしかないバブーンだが、ヒョウの赤ちゃんを愛おしそうに抱いている姿が捉えられた。しかもそんな珍しい光景は、同じ頃に2か所で目撃されたという。『LatestSightings.com』が伝えている。
ヨハネスブルグから北西170キロほどにあるピラネスバーグ・プライベート自然保護区(Pilanesberg Private Game Reserve)である日の午前11時頃、ポール・ウッドさんがバブーンを目撃した。早朝のゲームドライブを終えてロッジに戻ろうとした時、車に向かって歩いてくるバブーンの大群に出会ったという。
ポールさんがその群れを眺めていたところ、最後列にいた若い雄のバブーンに目が行った。このバブーンは脇腹に何かを片手で抱きしめているようだった。車からわずか10メートルほどしか離れていない場所にいたが、バブーンが動き出した瞬間、その何かがヒョウの赤ちゃんであることを知り息を呑んだ。ポールさんや一緒にいたガイドもヒョウの赤ちゃんはすでに死んでおり、それを食べるために拾ったか、バブーンが殺したのではないかと思っていた。だがヒョウの赤ちゃんは生きていたのである。
「自然の中で目撃するには、非常に不自然な光景だった」と明かしたポールさんは、