常に危険と隣合わせで、強い精神力が求められる警察犬(K9)。このほど米オレゴン州で、指名手配犯を追跡中の警察犬が突然現れたヤマアラシに襲われた。この警察犬がヤマアラシに食らった針毛の数は200本にもなり、痛々しい姿がSNSで拡散している。
今月20日午後6時頃、クーズ郡クーズ・ベイをパトロールしていた保安官代理が、複数の重罪で指名手配中のデヴィン・ジェイ・ウィルソン(29歳)を発見した。しかし追われていることに気付いたデヴィンはそのまま徒歩で逃走し、警察犬の“オーディン”が駆けつける事態となった。
現場では広範囲で捜索が行われたが、一度見失ってしまったデヴィンの足取りはなかなか掴めず、時間ばかりが過ぎていく。
そんな時、オーディンの目の前に降って湧いたようにヤマアラシが現れた。3万本もの針毛を持つとされるヤマアラシに威嚇、攻撃されたオーディンには白い針毛が何本も突き刺さり、捜査は中断された。
オーディンは地元のハンソン=ミーキンズ・アニマル病院に搬送されると、獣医によって麻酔をかけられ、顔や脚に食い込んだ針毛が引き抜かれた。2時間の処置で抜かれた針毛の数は200本にもなり、そのうち2本は左目近くに、数本は口の中にまで達していたようだ。現在は自宅に戻っているオーディンだが、念のため1週間後に獣医の診察を受ける予定という。
ヤマアラシは気性が激しいことで知られ、