当時22歳だったが面接で「はたちです」と答えたのが始まりだったそうだ。この劇団で柴田と出会うのだが、彼女はずっと久本が2歳年下だと思っていた。出会ってから約10年後に「本当は、柴田よりお姉ちゃんなんだ」と告げられて、柴田は頭がパニックになったと過去の番組で明かしたことがある。久本は「すごく怒られました」と当時を振り返り、バツが悪そうであった。
大阪の実家に帰省するたびに弟から「いつまで俺、姉ちゃんより年上なの?」と涙目で抗議されるなど、自分の年齢詐称で家族にも大きな迷惑をかけていた久本。本当の年齢が公になったのは2007年、久本の男性関係を取材していた週刊誌による記事であった。記事が出る前に芸能界で世話になっている和田アキ子(71)に一言伝えておこうと連絡したが、何度電話しても繋がらず「久本です、お話があります」と留守電にメッセージを残しておいた。すると「どうした?」「結婚か? 結婚か?」と折り返し電話が入ったので、「実は年齢を2歳誤魔化していたことが、明日週刊誌に出るんです」と正直に説明した途端、「なんやと、そんなことか! 今から来い!」と和田が怒り出したという。慌ててマネージャーと一緒に和田の自宅に向かったが、「そこら辺のヤツ、みんな年を誤魔化してる」「そんなしょうもない話で何回も電話しやがって」と説教されたものの、年齢詐称についてはなんのお咎めも無かったそうだ。
若い頃に苦楽をともにした柴田にまで本当の年齢を伝えていなかったことが、太田や上田も理解できないようだった。ただ周囲にも明かすタイミングを失い、親族からも年齢のサバ読みを責められていたことを考えると、久本も相当悩んでいたことだろう。和田から「しょうもない話」と言われたことで、少し気が楽になったのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)