小さな紙にメッセージを書いて一緒に入れた。
それは1週間、1か月、1年と続き、今では690枚以上にも達した。
「私は娘に『私はここにいるよ。戻って来たんだ』と伝えたかったのです。しかし1~2か月続けてみて、自分に向けて書くのと同じ気持ちで、娘に宛てて書いていたのだと気付いたのです。『今日も一日を乗り越えられる』と思い出させてくれる何かが必要だったのです。」
クリスさんが書き綴ってきたメッセージは、以下のように人生の教訓となる言葉が多いが、時にはジョークも交じっている。
「誰にでも自分の代わりになる人はいる。でも君は、自分自身を他の人にとって忘れられないほどの人間にするパワーを持っているんだ」
「世界に対して何か声をあげようとしているのなら、その声が何を意味するのか慎重にならなければならないよ」
「君は毎朝起きるたびに、1つのタスクを抱えている。それは今日という日を昨日よりも良い一日にすることだ」
「人に何かを教える時でも学ぶ姿勢を忘れてはいけない。いつも君が正しいとは限らないからね」
「人生は短いんだ、いつも笑顔でね。君に歯がある間はね!」
「何かにシロップをかけたからといってそれはパンケーキにはならないし、食べられる何かにもならないよ」
「私たちは何かを選択する。そしてその選択が私たちを作り上げるんだ」
「誰かの評価で自分の成功を測ってはいけないよ」
全てのメッセージには、最後にハートマークとともに“パパより”と書かれている。こうした愛の溢れるメッセージを毎日読み、心に刻んできたアディソンちゃんに変化が起きたのをクリスさんとアシュリーさんは見逃さなかった。
「アディソンが中学1年生になった時、今までより自分に自信を持ち、自立しようとする姿勢が見えたんです。遂にその変化の瞬間を目にすることができました。」
不安を抱えて学校に通っていたアディソンちゃんの心の支えとなったクリスさんのメッセージは大きな話題を呼び、アディソンちゃんが通う学校の校長が資金を集め、それらのメッセージを集約した本が出版された。各ページにはメッセージを載せるだけではなく、そのメッセージに隠されたストーリーなどを掲載しているという。
今まで書いてきたメッセージについて、クリスさんは「これらは私が大人になって経験した苦労から学んだ言葉です。そしてこれから娘が成長していくうえで道標となるように、何かを残していきたいと考えて書いたものなのです」と明かす。
8月6日にアディソンちゃんは新学期を迎えるという。クリスさんは「これまでのメッセージを自分で読み返し、中学2年生になる娘へ伝えたいことを整理しています。娘には楽しんでもらいたいので、今年はもう少し面白くしたいですね」と話している。
画像は『Chris Yandle #DadLunchNotes 2021年4月5日付Instagram「Just hanging with my peeps on Easter」、2021年3月15日付Instagram「Addison and I did a small photo shoot a few weeks ago for the St. Tammany Farmer @nolanews.」、2021年3月17日付Instagram「If you’re hoping to be lucky on this #StPatricksDay, then I have something for you:」、2021年6月22日付Instagram「Nothing in this world is permanent except for death, taxes, and Keith Richards outliving us all.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)