90代ともなれば、長距離を歩くのはかなり身体にこたえるはずだ。米ニューヨーク州で、入院中の妻を見舞うため毎日往復19キロを歩く98歳の男性が話題となっている。ローカルニュース『Spectrum News Rochester』が報じた。
ニューヨーク州北西部ロチェスター在住のルーサー・ヤングさん(98歳)の妻ウェイバリーさんは2009年、脳のガンと診断された。現在は身体が麻痺し病院のベッドから起き上がることもできずにいるが、50年以上連れ添ってきたルーサーさんが毎日6マイル(約9.6キロ)の道を歩いて会いにやってくる。
ルーサーさんがハイウェイ脇の道を歩き始めたのは、2週間前のこと。雨が降ろうが風が強かろうが、彼は妻を想ってひたすら歩く。
朝鮮戦争に参加した退役軍人であるルーサーさんは、もともと歩くことが好きで健康には自信があるが、長い間心の支えであった妻について尋ねられると「彼女があってこその自分です。動けない妻を見るのは本当につらいのです」と涙して語り、こう続けた。
「今までで飲んだ中で一番美味しい紅茶…。妻はそんな存在です。僕がつらい時、彼女は私のベッドにやってきて『ベイビー』と言ってキスをし、ベッドに寝たままご飯を食べさせてくれました。彼女が今必要なのはそんな優しさなんです。」
夫婦には娘が2人いるが、