ルーマニア中部トランシルヴァニア地方に住む7歳から9歳の3姉妹が先月29日、シラミ駆除後に死亡した。駆除をしたのは母親で、羊用の寄生虫駆除剤を使用したという。『Playtech.ro』『7NEWS.com.au』などが伝えた。
ルーマニア中部トランシルヴァニア地方、ブラショフ県ウングラで先月29日、シラミ駆除を受けた7歳、8歳、9歳の3姉妹が亡くなった。
母親はアタマジラミの駆除に「Tomaxan」と呼ばれる羊の皮膚病や寄生虫駆除に使われる洗羊液(sheep dip)を使用しており、3人は液体を塗布された直後にショック状態に陥り、心肺停止を起こしたという。
洗羊液は羊飼いである父親が「シラミに効く」と持ち込んだもので、本来は水で薄めて使用する。人間には非常に有害なため使用は禁止されているが、母親は閉め切った部屋で液体を希釈せずに3人の毛髪に塗布していた。
現場にはすぐに救急車が呼ばれ、約1時間かけて子供たちの蘇生が行われたが、7歳と9歳の2人はその場で死亡が確認され、8歳女児はムレシュ県の病院にヘリコプターで搬送されたものの、翌日に息を引き取った。
ルペア・シティ・ホスピタルのスタッフ、エレナ・ナパルさん(Elena Napar)は、子供たちの死因について「有毒な液体の臭いが充満した密室にいたことはもちろんですが、頭に塗布された液体が皮膚を通して体内に浸透したことが致命的でした」と述べており、