竹には自分の名前を彫った落書きがいくつも見られた。同観光地の管理者は「野蛮な観光客への対処を強化していく」と話している。
一方で多数の史跡・遺跡が鎮座する陝西省西安市では、明の時代(1368年~1644年)に建てられた城壁に登って記念撮影をする観光客の写真がSNSで拡散された。
西安市は遺跡巡りを楽しむ観光客が多く訪れるものの、重要文化財である建築物がマナーの悪い観光客によって破損したり、石碑や記念碑などに落書きされることも少なくないとのことだ。そのため西安市の観光サービスセンターでは、観光シーズンが終わるたびに史跡・遺跡の修復に追われるという。
他にも安徽省の皇蔵峪国家森林公園にある渓谷をまたぐ吊り橋のケーブルに登り、問題を起こした男性がいた。この男性は他の観光客から注意を受けたにもかかわらずケーブルから降りることを拒否し、公園関係者によってその場から追い出されている。
なお中国メディア『網易』では、マナーの悪い観光客が無くなるためにも次のようなことが必要だと伝えている。
「中国人の将来の資質は子供たちにかかっているが、子供たちの質は両親によって決まる。もし子供が無知な行動を取れば、保護者を罰するべきだ。これらの野蛮な行動は他の観光客にも悪影響を与えるだけでなく、観光地の全体的な環境を損ねることにもなる。」
「幼い子供はまだ無知であり、彼らの成長は親の生活態度や行動から影響されるため、子供たちが旅行先でマナーある行動とは何かを理解できるように、親は幼い頃から教育しなければならない。」
画像は『South China Morning Post 2021年5月6日付「China embarrassed by badly behaving tourists at Xian and Buddhist Shaolin Temple during May Day holiday period」(Photo: Handout)(Photo: Weibo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)