BBCに対して痛烈な批判を浴びせた。
「BBCの社員が母とのインタビューを得るために嘘をつき、書類を偽造した。王室についての薄っぺらいデマを流し、母に恐怖心や妄想を煽った。番組に対する苦情や懸念を調査する際には、ひどく無能であることを示したうえ、メディアへの報告を忌避し、内部調査で分かったことを隠蔽していた。」
「騙し討ちのような形でインタビューを受けたことが、母の発言に大きく影響したと私は見解している。このインタビューは、両親の関係を悪化させることに繋がり、その後も数えきれないほどの人々を傷つけている。」
インタビューが放送された翌年、ダイアナ妃はチャールズ皇太子と離婚。そして現地時間1997年8月31日、パパラッチに追われたためパリで自動車事故により他界した。
調査結果を受けて、ヘンリー王子も声明を発表、「母はこのために命を落としたが、何も変化していない。母のレガシーを守ることは、全ての人々や母が生きた尊厳を守ることでもある。彼女がどんな人で、何のために生きたのかを忘れないで欲しい」と伝えた。
ダイアナ妃の弟チャールズ氏は「私はバシール氏と1995年8月31日に会った。そして2年後のちょうど同じ日、姉は事故死した。この2つの出来事にはつながりがあると考えている」と述べた。
ダイソン卿による衝撃的な調査結果は非難の声が高まり、BBCはウィリアム王子とヘンリー王子、チャールズ・スペンサー氏らに謝罪文を送った。インタビュー番組が受賞した英国アカデミー賞(BAFTA)などはすべて返還された。
ちなみにバシール氏は先週、健康上の理由でBBCを辞職した。同氏は心臓のバイパス手術を受けた後、新型コロナウイルスによる合併症で深刻な健康状態に陥っていた。
A statement on today’s report of The Dyson Investigation pic.twitter.com/uS62CNwiI8
— The Duke and Duchess of Cambridge (@KensingtonRoyal) May 20, 2021
画像1、3枚目は『The Duke and Duchess of Cambridge 2021年5月20日付Twitter「A statement on today’s report of The Dyson Investigation」』『Panorama 2021年5月20日付Twitter「Princess Diana’s brother, Earl Spencer, has told Panorama that he ‘draws a line’ connecting a chain of events that ended in her death」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)