2月28日の放送でアニメ映画『トイ・ストーリー』シリーズに登場する米国生まれの玩具「Mr.ポテトヘッド」のブランド名をジェンダー中立の観点から「Mr.」を外すという話題でも「まじかー」と唸った。ジェンダー問題が過熱して深い考えもなしに「ジェンダーを立てたら優等生的なポイントも上がるよね」という風潮が嫌だという。
4月11日の放送では、米アップル社が音声アシスタント機能「Siri」英語版の「女性の声」の初期設定を廃止して、男性の声を含む4種類の「ボイス」から利用者が選択できるように改善するという話題を取り上げた。そのなかで2019年に国連の専門機関が「音声アシスタントが横柄な質問や命令に丁寧に回答することで『女性は世話好きで従属的、おもてなしの心を持った補助的存在』というジェンダーバイアスを強化している」と警告していたことが紹介されると、松本がうんざりしたように「僕は何年間かこの世から離れておきたい。ルールが決まったら『起きてくださーい』って呼んで」とボヤいて笑いを誘いつつ、「あんまりコメントしたくない」と本音をこぼしていた。松本は暮らしの中でも「マネキンも男女差がなくなってきたよね、ニチイとかジャスコとかにめちゃ男前のマネキンとかおったけどな」とジェンダー中立の影響を感じており、「たぶんあれもダメなんでしょうね。そういうことですもんね」と寂しそうに矛を収めるのだった。
マツコ・デラックスや松本人志のように、風刺の効いたコメントでズバリと指摘するトークが持ち味のタレントほど「洒落がきかなくなってきてる」風潮に違和感を覚えているようだ。ちなみにマツコは2014年10月に『月曜から夜ふかし』で男女平等について、当時の安倍政権で登用された女性閣僚を例にあげて「スカートはいてても中身は男でしょ」と指摘して「本当の男女平等は女性が男性に合わせることなくいられること」だと説いて「正論だ」と話題になった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)