多くの車が走る高速道路で、1匹の犬が疲れ果てた様子で歩いていた。これに気付いたバスの運転手が犬の近くで止めると、犬はバスに近寄って乗り込んだのだ。このまま誰も助けなければ犬は事故に遭っていた可能性もあり、運転手の機転には称賛の声があがっている。『Metro』などが伝えた。
タイ在住のパチャラさん(Pachara)は3月28日、愛犬“クッキー(Cookie、2)”とともに首都バンコクのムアントンターニーを訪れていた。ところが工事現場近くを通りかかった際、大きな音に驚いたクッキーが逃げ出してしまい、そのまま行方不明になってしまった。
パチャラさんは懸命にクッキーを探したが、手掛かりすら見つからなかったという。しかし2日後、クッキーは高速道路で彷徨っているところを発見されたのだ。
3月30日の午前11時半、高速道路に犬が侵入していることに気付いたドライバーが、道路交通情報を配信するラジオ局に連絡した。同局はすぐに高速道路に犬がいる場所を放送し、事故を防ぐためドライバー達にスピードを落として走行するように呼びかけた。
この時、バスを運転していたトゥエン・プラサムソンさん(Tuen Prathumthong)もこの放送を聞き、注意を払って走行していた。「放送されていた場所に近づくと、周囲の車のスピードが落ちていることに気付きました。恐らくこの辺りに犬がいるのだと思いましたね」と話すトゥエンさんはその後、疲れ果てた様子で歩くクッキーの姿を見つけた。
当時の気温は40度近くあり、出口を探して彷徨っていたクッキーの体力はみるみるうちに奪われてしまったようで、