通勤ラッシュで交通量の多い道路を1匹のコアラが横断しようとしていた。それを助けようと車から降りた男性だったが、後続車による玉突き事故が発生した。コアラにケガは無かったものの、衝突した車に乗っていた1人が首の痛みを訴えて病院に運ばれたという。コアラは現場にいた女性の車でレスキュー隊の到着を待ち、のちに自然に返されたそうだ。『The Guardian』などが伝えている。
オーストラリアの南オーストラリア州アデレードにあるサウス・イースタン高速道路のクラファーズ出口付近で今月8日、1匹のコアラが道路を渡ろうとしていた。午前7時頃のことで、道路は通勤ラッシュで混雑していた。
このコアラが轢かれてしまうと危惧した1人の男性が車を降りて救出を試みたが、後続車に追突されてしまった。その後、次々に車が衝突し合計6台の車が絡む事故となってしまった。
衝突した車の3台ほど後ろにいたというナディア・タグウェルさん(Nadia Tugwell)は「私が現場に着いた時には、すでに多くの人が車を降りていました。私を含めてほとんどの人は何が原因だったのか知らなかったのです」と『The Guardian』のインタビューで語っている。
そしてナディアさんは、高速道路の真ん中で車の間を歩き回るコアラを発見した。
「コアラはドタドタと歩いていて可愛かったわ。1人の女性がコアラの背後に回り、ブランケットのようなもので捕まえようとしていたので、私も参加しようと車から上着を持ってきました。」
「コアラは私を見るとすぐに逃げてしまったんですが、反対側に女性がいて2人で捕まえることができました。その女性は車に子どもを乗せていたのでコアラは私の車の中で保護し、アデレード・コアラレスキュー(Adelaide Koala Rescue)に連絡しました。」
そのように話すナディアさんは、